旅へ出よう!
「飛行機で旅に出よう!/国内編」 by 東京の世田谷#④パパ
こどもの年齢:4歳
ルート:羽田⇔岡山
飛行時間:1時間半
航空会社:ANA
①旅行の予定とフライト便が決まったら、
ANAスカイアシストに電話して、人工呼吸器、吸引機、酸素ボンベが必要な事を伝えます。
機内で使用可能な機器かどうかを確認してもらうため、それぞれメーカー名、製品名、型番、サイズなどを伝えます。
②事前に提出する書類の記入を済ませます。
(A)(B)共にANAスカイアシストからのダウンロード、又は郵送かFAXで送ってもらいます。
(A)診断書は、搭乗日を含めて14日以内有効。期限内の往復であれば、1枚で済ませることができます。
(B)酸素ボンベ仕様確認書にボンベのシリアルナンバーを記入する箇所があります。本体には数種類のステッカーや刻印がされていますので、業者の方に確認をお願いします。また、機内で酸素ボンベの貸し出しもあり、国内線用は容量400リットル、流量0.25〜6.0リットル/分で、1本5千円です。
③(A)(B)の書類がそろったら、搭乗日の4、5日前にANAスカイアシストへFAXします。
④搭乗手続き
出発時刻の60分前までに搭乗手続きカウンターへ行きます。
カウンターで診断書と酸素ボンベ仕様確認書をチェックしてもらいます。書類は復路でも使用するため大切に保管します。
その後、手荷物カウンターで、医療機器、機内持ち込み手荷物以外のものを預けます。(レサシテータを預けないように注意!)
⑤セキュリティーからゲートへ
セキュリティー検査場では、手荷物が医療機器である事を再度伝えます。医療機器以外は通常通りX線チェックを通します。(カテーテル用消毒液は何も言われませんでした。) 荷物が多いので搭乗ゲートへは早めに到着するようにし、優先して機内に入れるよう事前改札をリクエストします。
⑥いよいよ、フライト。
機内では3人並んで座り、レサシテータ、吸引機、酸素ボンベ、パルスオキシメーターを身の回りに置きました。
人工呼吸器は客室乗務員用の収納に預かってもらいました。
離陸後、気圧の変化による影響が心配でしたが、気持ちが盛り上がっているためか、呼吸状態は良好でした。
フライト中は、空や海を眺めたり、音楽を聴いたり、玩具で遊んだりして、眠そうな様子はありませんでした。
今回は、呼吸器もレサシテータも使いませんでしたが、調子が良くなかったり、移動中は寝かす、と最初から決めている場合は、人工呼吸器をセッティングしておくと良いと思います。
●旅メモ
●荷物は小分けできていると、座席の下に入れたり、収納棚から出し入れし易くなります。
●客室内の気圧は2000~2500メートルの山に登った時に近く、酸素も薄い状況です。CCHSではフライトによる個人差がありますので、事前に主治医との相談をお勧めします。
●出発前に現地の医療機関の情報を収集しておくと、万が一の時に安心です。
出発前に現地での酸素ボンベの手配を済ませておくと、安心です。
●横隔膜ペーシングでは、検査場で金属探知器によるボディチェックの影響があります。事前に証明書などを用意し、係員に伝えてから検査を行うと安全です。
●機内では刃物が使えないので、ヒルシュスプルング病などのストーマ(予備)などは、予め切っておくと便利です。
●料金について
満3~12歳未満(および座席を使用する満3歳未満)のこどもは、片道運賃の約50%の割引があります。
満3歳未満で、大人に同伴され、座席を使用しない場合は、同伴者一人につきこども一人が無料になります。
身体障害者(第1種・第2種)および、身体障害者(第1種)に同行する介護者一人までに対し、片道運賃の約36%の割引があります。
航空券の購入および搭乗手続きの際に、手帳が必要になります。
※2009.4.1時点の情報ですので、利用されるかたは必ず、航空会社にご確認ください。